再生可能エネルギーの主力電源化を目指す政策の後押しを受け、国内で急速に普及した太陽光発電(PV)。PVシステムの生涯発電量を最大化してライフサイクル価値を高めるには、高品質で長寿命なPVパネルを選ぶことが重要である。だが、信頼性評価に広く用いられているIEC規格試験では、パネルの寿命を把握できないという課題がある。
そんな中、PVパネルの長寿命化と高精度な寿命予測に関して、積極的な技術開発に取り組むメーカーがある。寿命劣化の主要因が、銀電極とシリコン基板の接合部にあるガラス層の腐食であることを突き止めた同社は、腐食の原因となる酢酸が生じにくい封止材を開発・カスタマイズするなどして劣化を抑制し、PVパネルの長寿命化に成功。さらに独自の湿熱ストレス試験方法も確立し、同社のパネルが市場流通品に比べて倍以上の寿命を持つことを確認しているという。
また、設置環境によって大きく異なる温度・湿度・UV光などのストレス要因を考慮した寿命予測方法を開発し、市場設置パネルを回収して追加試験を行うことで予測精度を検証・改善するなど、さまざまな取り組みを進めている。その詳細を、本資料でぜひ確認してもらいたい。