ここ数年のコロナ禍を背景に、厳しい状況が続いている宿泊・飲食業界。慢性的な人手不足の状況に売り上げの低迷が重なり、コスト削減はより切実な課題となっている。こうした状況を打開すべく、セルフチェックインや基幹業務のシステム化などデジタル活用が加速しているものの、客室の修繕記録や清掃チェック、インシデント報告などの現場業務ではいまだ紙ベースでの共有が多い。
そこで注目したいのが、移動や立ち仕事の多い現場でも持ち運びに便利なスマートフォンで利用できるモバイルアプリの活用だ。客室清掃報告、遺失物管理、設備点検などの業務であれば、紙書類の携帯・記入の手間をかけることなく、必要な写真や動画を添付した上で簡単に報告・共有することが可能になる。また管理側でも作業状況や報告内容を素早く把握し、間を置かず必要なアクションを取れるなど現場・管理の双方にメリットが大きい。
本資料では、紙ベースで行われていた施設点検業務を約1時間半で作成したモバイルアプリに移行し、年間1000時間の工数削減と67200枚のペーパーレス化を実現したリロバケーションズを含め、計6件の宿泊・飲食業界のデジタル化事例を紹介する。