医薬、医療事業をグローバルに展開している旭化成メディカルは、世界8カ国6法人に対して同一のERP製品を導入することで、システムの統一的な運用を実現しようとしていた。だが、導入時の経緯やバージョン、導入ベンダーが現地法人ごとに異なるといった要因により、連結ベースでの見える化や保守の安定性などに課題が生じていた。
さらに、一部の製品バージョンの保守期限が迫っていたことから、同社では業務システムの世界一斉での再構築を決断する。しかし、このプロジェクトは、その後に大きなシステム更改プロジェクトを控えていたため完了期限まで余裕がなかった上、拠点と本社との物理的な距離の遠さや、国ごとの言語や文化の違いなどが高いハードルとなっていた。
これだけの厳しい条件下で同社がプロジェクトを完遂できた秘訣は何だったのか。本資料では、旭化成メディカルの取り組みを通じて、基幹システムの老朽化や社内ITリソースの不足などに悩む組織に役立つ、ERP刷新のポイントを探る。