日本の中堅製造業者は世界からの多種多様な受注に応え、その価値を高めている。しかし個別に異なるニーズが多いため、仕様選定から価格決定、見積作成に至るまでの受注設計プロセスが複雑化し、そこに時間が割かれて、本来の業務に充てるリソース確保ができないといった企業も少なくない。
船舶・陸上プラント向けバルブを中心とした流体装置の総合メーカーである中北製作所も、顧客それぞれのニーズに応じて多品種少量生産を行っているため、生産性の向上が課題となっていた。そこで同社が着目したのが、大量生産に近い効率性を実現しながら各顧客の要求に対応する「マスカスタマイゼーション」の手法だ。
マスカスタマイゼーション実現に向け、戦略ツリーと変革マイルストーンを設計し、検討した結果、設計工数の削減が課題だと捉えた同社は、工数削減の手段として、あるCPQシステムを導入。同システムで設計検討から見積作成に至る流れをデジタル化し、業務の効率化を実現している。本資料では、同社の事例を詳しく紹介する。