高度化する製造業の現場では、耐熱性や耐摩耗性、耐食性を求められる部品が増加する一方で、セラミックスと金属という異なる素材をどう接合するかが大きな課題となっている。従来の物理的な接合方法では、高い気密性や耐食性が求められる用途への対応が難しく、新たな技術が求められているのが現状だ。
そこで“メタライズ技術”が活用されている。この技術は、セラミックスの表面に金属膜を形成し、金属部品とのロウ付けを可能にするものだ。そして、この技術の信頼性向上や適用可能領域拡大などに努めてきた一社が、京セラである。同社は、例えば、熱膨張差による応力問題をシミュレーション解析の実行によって克服し、信頼性の高い接合を実現している。また、成形段階で金属を埋め込む焼成技術を活用することで、複雑な構造や機能性を兼ね備えた部品の製造も可能だ。
本資料では、メタライズ技術の具体的な仕組みについて解説するとともに、京セラがどのように技術の信頼性を高めてきたのかを紹介する。耐久性や信頼性を兼ね備えた接合技術を求める技術者にとって、課題解決の糸口となる内容だ。