発泡プラスチックのパイオニアとして発展してきた積水化成品は、2019年頃からDX戦略を本格的に推進している。しかし、運用や監視を担う専門人材を十分に確保できず、情報セキュリティ対策が思うように進まないという課題を抱えていた。
このような中、少人数でDXを進めるためのシステムとして、企業全体のデジタルワークフローを統合するセキュリティ基盤の構築に着手する。セキュリティオペレーション(SecOps)やIT運用管理(ITOM)、 ITサービス管理(ITSM)の3つの製品を組み合わせ、「脆弱性と資産の情報収集」「資産情報と脆弱性のマッチング」「対処すべき脆弱性の把握」「作業タスクの指示と証跡管理」など、一連のプロセスを効率化・自動化した。
その結果、脆弱性の深刻度や優先度を可視化し、対応判断までのリードタイムは年間で約60営業日分も短縮される見込みだ。また脆弱性を監視し続ける担当者の工数も、年間で約114日分も削減されると想定されている。本資料では、これらのシステムを同社がどのようにして、3カ月半で構築したのか詳しく紹介する。