リモートワークの拡大などを背景に多くの企業がDXを推進している。しかし、ある調査によれば、DXが「成功した」と実感している企業は10%にも満たず、90%以上が足踏み状態にあるという。DXを阻害する要因としては、レガシーシステムの存在やプロジェクト規模の巨大化が挙げられる。これらにより、費用面/開発面の問題が生じたり、プロジェクトの進行が困難になったりしている状況だ。
DXを推進するには、ただ単にITツールを導入するのではなく、一般的な業務改善と同じように段階的に進めることが重要になる。まずアナログ作業をデジタル化し、次に業務プロセス自体をデジタル化して業務の効率化を促進する。そして、蓄積されたデータを利活用することによって、新しい価値を生み出すことが可能になる。
さらにITツールを導入する時には、現場の負担を解消するために、ビジュアルベースで分かりやすいマニュアルを作成し、誰もが迷わずに使える環境を整えることが重要といえる。本資料では、DX推進のポイントを解説するとともに、業務の標準化と定着を支えるマニュアルを整備するコツについて紹介する。