現地調査などの移動を伴う作業において、デジタルツインを活用して効率化を実現する企業が次々と現れている。例えば東急建設では、一度の撮影で現地をコピーして3D化し、従来1日がかりであった調査を約2時間に短縮。これにより迅速な合意形成を可能としたという。
ダノンでもデジタルツインを活用して、衛生管理の厳しいエリアや危険箇所を自由に見学したり、世界中の専門家が同じ現場を見ながら議論したりできるようにしている。これにより、年間で数百時間の労働時間を本来の業務に充てられるようになっただけでなく、意思決定の迅速化にもつながったという。
また全日本空輸では、社員教育にデジタルツインを活用。VRゴーグルを用いた体験型の安全教育により、文字や写真では伝わりにくい現場の空気感を共有できるようにした。危険性を当事者意識で学べる教材を実装したことで、CG制作の100分の1のコストで短時間のデジタル化も実現している。本資料では各業界での導入事例を交え、デジタルツインの活用について紹介する。