カーナビの利用において、車載機があるにもかかわらずスマートフォンを併用するユーザーが増加している。利用者を車載カーナビのみ、スマートフォンのみ、両者の併用という3群に分類して利用実態を調査したところ、併用層は運転頻度が最も高く、各機能の利用頻度や満足度も総じて高い傾向にあった。
この層は車載機の信頼性・操作性を評価しつつ、地図の古さや施設情報の不足を補うためにスマートフォンを併用しており、次回の購入予算も高めに設定している。スマートフォン層は8割以上が車載機を所有しているものの、ソフト面を理由に利用を控えている。車載カーナビ層は習慣や安全意識から利用を続けており、ナビゲーション機能よりテレビ・メディア再生機能などを活用している。
車載カーナビはカメラや周辺機器との連携、メディアハブ機能、音声インタフェースといった専用ハードウェアの信頼性が強みとなる一方、地図更新の頻度や施設の営業情報、口コミ情報などの動的情報の不足が弱みとなり、このことがスマートフォンへのユーザー流出の要因となっている。本資料ではこのような調査結果から、次世代の車載カーナビ開発における戦略について考察する。